先日の日経新聞の記事にあったのだが、外食産業の市場はこの10年で4兆円以上売上高が減少し、景気低迷と低価格化で市場の縮小はさらに加速する見通しであろうとの事だ。
特に外食産業の中心的な役割を担ってきたファミレスは大量の店舗閉鎖を迫られ、今年誕生40周年を迎えその象徴ともいえる「すかいらーく」は業態転換や閉店などですべて消えるそうだ。考えてみれば俺も20年前頃は頻繁に利用していたが、ここ最近はめっきり利用しなくなっている。コンビニの出現やライフスタイルの変化もあるのだが、やはりバブル崩壊に始まりサイゼリアなど低価格業態の出現やマックなどファーストフード店の低価格化にその要因は大きいと思う。
また、かつてコーヒーは喫茶店で1杯400円位していたのだが、ドトールコーヒーが1杯150円(当時)という低価格を武器に出現して店舗展開を始め、この20~30年でその喫茶文化を完全に変化させ、結果個人経営の喫茶店が大量に閉店に追い込まれた。
しかし、そのドトールもこの2年間に120店もの店舗を閉鎖したそうだ。同型スタイル店の出現もそうであるがマックなどのファーストフード店がコーヒーのクオリティをUPさせ、尚且つ現在ドトールの200円に対して120円という低価格にしたことも大きな要因であろう。
価格破壊で流通革命をうたい、街の商店街を閉店に追込んだGMSもダイエーなどはイオンなど他社との競争に敗れ衰退し、そのイオン、ヨーカ堂も外資を含む大型専門店、100均やユニクロなど低価格の出現などにより業績が低迷している。まさに因果応報である。
う~ん、振り返ると結局すべてが値下げ合戦の繰り返しだなぁ。
こんなこと繰り返していたらそりゃ経済は行き詰まるよな。物の価格はタダより安くはできないのだから・・・
資本主義の象徴であるアメリカも政府がGMを救済し、日本も銀行などに公的資金を投入して救済を行っている時点で真の自由競争・資本主義はもはや存在しないのだから、いつも言っているように何か新たな経済の形ってものができないのかなぁ・・・