本日の日曜日、家で24日の月曜に発売されて、買ったまま読めずにいた雑誌「PRESIDENT」を読んでいた。
この号は「数字のナゾ、損得のカラクリ」という内容で、「なぜニトリは値下げするたび、業績が上向くのか?」とか「統合廃止キリンとサントリー、どちらの損が大きいか?」など面白そうな記事が色々と掲載しているのだが、その中で「サイゼリア、なぜ掃除機で店内掃除をすると利益が上がらないか?」という記事を興味深々で読んでいた時に、ちょうどつけていたTVでAKB48のおねえちゃんが「サイゼリアで体験アルバイトをしてその安さの秘密を探る!」という企画をやっていたのだ!
それは「PRESIDENNT」も「TV」もほぼ同じ内容だったのだが、
まず、開店前のフロア清掃の店舗ごとの平均清掃時間をデータ化してみると、掃除機をかける時間にもっともムダが多く、掃除ムラも多々ある事もわかったので、掃除機を廃止して通路の幅に合わせた最新式(水まで撒ける)のモップを導入した。
で、そのモップをかける手順も均一化したところ、なんと30分も時間が短縮できるようになり、尚且つ以前より綺麗に掃除ができるようになったのだ。これだけで「全836店舗の人件費30分×365日」で年間約1億円も節約できたのだそうだ。
まさしく「チリも積もれば山となる!」とはこの事だ。
その他にもフロアの仕事量を移動距離×時間で算出し、必要最低限の人数を配置する。
それにはトレーを使わず皿を手で運ぶ事で動作の回数を減らしたり、手ぶらでは歩かない仕組み、また振らなくて良いドレッシングを開発した事などでの時間短縮など、さまざまなコスト削減が考え抜かれている。
これにより1日1名のバイトが要らないとすると、「時給900円×16時間×836店舗×365日」でナ・ナント年間約44億円もの経費削減になっているのだ!!!
作業改善によるコスト削減は売り上げとは無関係。損益分岐点そのものが下がるのでそのまま利益が上がるのだ。要は売り上げ増で44億円利益だそうとしたら、いったい何百億売り上げUPしなきゃなんないんだ!?ってはなし・・・
う~ん、まさに目からウロコが落ちるものだった。
我社も「このくらいの事・・・」ってのをもう一度見直さなきゃなぁ・・・